息子へ,もしくは家内へ

息子と家内に言葉を残すための日記

09.09.29

朝、6時ころ起床。
公募展の提出写真3枚の発送準備。
発送。

出張準備。明後日まで出張なので。

朝食、出勤。

11時頃、出張に出る。
行きの車、2か所で途中で停めて、写真撮影。
同乗者も写真が趣味なので。

夕方、到着。

お風呂、夕飯。
夕飯後、出張相手の部屋で少々お酒、写真談義。

部屋で、写真について考える。

今の札幌、写真展示のためのスペースは、結構有り余っている状況・・・。
と、ギャラリースペースをいろいろ調べていくうちにわかってきた。
ギャラリーの閉鎖も最近は結構あるようで、ハイアマチュア
写真個展をやろうという時、結構選択肢はあり、どこでやろうか?と
迷ってしまうような状況、だと思う。

平均並みの収入さえあれば、1週間単位の個展なんて年に3~4回は開
催できるだろうし、それ以上の回数で開催しようなんて人はほとんどい
ないと思われる。ギャラリーを新設しようにもニーズがない、たぶん。

もしギャラリーを新規開店する場合には、何らかの差別化が必要。
超低価格?お客さんは来るだろうが、採算があわない。
そのほかの差別化?何がある?
客層の差別化?ハイアマチュアではなく、クラブ展示を主体にする?
しかし、ほとんどのクラブ展示は大きなスペースを必要とし個人経営
のギャラリーでは収納しきれない。そういう意味では、公営のギャラ
リーにはかなわない・・・。

それとも超高齢化社会、高齢者を対象にしたサービス?それでは自分が
楽しめないな、きっと・・・。

展示目的の差別化?
大方の展示の目的は、ある一定期間に撮影した一連の作品群をアートと
してお客さんに楽しんでもらうこと。そろそろまとまってきたな、と感
じたときが展示どき。各々の写真家さんの都合による。展示目的が他に
はないと思われるので、目的の差別化は難しい。

営業努力?個人、クラブをターゲットに。
これは、既存のギャラリーではあまりやっていないことと思われる・・・。
いずれにしてもギャラリーをやるなら、かなりの検討が必要。

写真展を開催することも重要だが、それらを総括し記録に残す
=写真集化することもかなり重要だと思う。
しかしながら、写真集にしたところでどうなるのか?
写真集は売れない・・・。
相当に有名な写真家は別だろうが、地方のハイアマチュアの写
真集なんていったい誰が買うのか?といった思いも・・・。

友人、知人、がいいところだろうか。
しかし、今はネット時代、ネット繋がりでのファンがある程度いれば、
それなりに売れるであろう・・・。が、価格が問題。

写真集は基本全ページカラー刷り、紙質も上等なものを使うであろう
から、単価が高くつく。高いものは5万とか・・・。
かなり小さいサイズで紙質が悪くて、2000円弱・・・。

それなりの品質で何とか2000円以内に収められないだろうか?・・・
しかし、価格が高くて少ししか売れないのと、価格が安くてたくさん
売れるのとでは、どちらが採算的にがあっているのか?・・・不明。

写真集は、今やネットでフォトブックとして注文可能。
その場合、2000円弱で1冊が出来上がる、でも一部のみ・・・。
100部作ると単純に20万。
100部程度、まとめて印刷屋に発注すればもっと安くならないだろ
うか?・・・。写真の印刷業者とフォトブック販売業者とでは何が違う?
この件に関しても、まだまだ深い検討・リサーチが必要。
再考の余地がかなりありそうだ。

写真集、写真展覧会をもっと身近に!
価格が安く、「雑誌」のように気軽に購入できる写真集。
本屋で「雑誌」を立ち読みするように、気軽に立ち寄れるギャラリー。
・・・写真文化の問題でもある、根が深い。

「雑誌」というキーワード。
そこに何らかの答えがあるかもしれない。
写真雑誌は1冊1000円弱。1000円とは言わないが、少なくとも
1冊2000円以内で購入できる写真集が良い。
本屋に雑誌を立ち読みしに行く・・・ギャラリーもそんな感覚が良い。
ネーミングにも問題がある。
ギャラリー・・・いかにも敷居が高そう。写真ってそんなたいそうなものじゃない(と個人的には思う)。せめて「ぎゃらりぃ」とか「展示場」。
フォトサロンなんて、もってのほか。
写真集・・・いかにも高そう(という固定観念)。「写真帖」とかが良い?。

写真という固定観念からのシフトを起こさせるような、そんなものが良い。

だれでも手軽に撮れる写真、その一方で、ギャラリーや写真集となると、アートの1領域と化してしまい、一般庶民は近寄りがたい高級なイメージがまとわりつく。本来、そんな高級なものではないはず。

本屋・コンビニのように、大きな窓から陽を全面に受ける「ぎゃらりぃ」。
現在嗜好されているようなおしゃれなギャラリー・・・
白一色の壁、閉ざされた空間、間接照明、そんなものはいらないと思う。
確かにそのような空間に出展したい憧れのようなものはある。だけどそこからシフトさせないと高級なイメージは払拭できないし、気軽に立ち寄れる空間にはならないと思う。
それには、立地条件が良いことと、店舗前面ガラス張りが必要。

また、写真集。現在のように書店の片隅にひっそりと影をひそめ、なか
なか手に取られることのない写真集。これではダメだと思う。
雑誌のような写真集を作る・・・ペラペラの光沢紙に印刷された写真。
それでも良いのではないか?

書きながらいろいろ考えていると、とりとめもない。
もうやめ。