息子へ,もしくは家内へ

息子と家内に言葉を残すための日記

「教育の力」という本

 - 2016/02/25(Thu)
 「教育の力」という本が面白い.読み始めて1週間たったけど,もう半分以上読み進んだ.おもしろい本はこういうペースで読めるんだな・・と実感.
 いろんなことが書かれているけど,一言でいうなら,「子どもは,自分の将来の自由およびその相互承認ができるようになるために勉強をする,学校はそれらの一定水準までをすべてのこどもに保証する教育を行うのが理想」・・・ということ.将来大人になって,自分がより「自由」になるために,そして他の人の自由を承認し,その中で自分の自由を実現する,そのために勉強するのだ,と.
 「学力」とは何か?についても,いろいろ書かれている,「学力」とは何者で,それを獲得するためにはどういう方法論が最適と思われるのか,などなど.その中では,学びの「個別化」「協同化」「プロジェクト化」の3つの柱が掲げられている.この中で家庭でもできることと言えば,個別化くらい.本人の性格・探究分野などの特性に応じた個別的学習が必要だとのこと.これは家庭学習でやろうと思えばやれる.けど,協同化・プロジェクト化は家庭では無理.たくさんの人との接点の中でしかやれないし.
 息子の塾選びのためにと思って読み始めた本だけど,この本の内容を実践している塾なんて無いよな・・・と容易に想像できてしまうので,塾選びには役に立たない本だった.けど,息子の高校選びには役立ちそう.